安心、安全な平ゴムの生産・販売 株式会社二口製紐
平ゴム、ゴム紐、織ゴム、テープ、丸紐、丸ゴムの製造販売
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2022.03.24
プレスリリース
現在当社では、株式会社みらいワークスさんが運営している「skill shift〜地域貢献副業プロジェクト」なるものに登録をしており、現在進行形であります。
skill shift https://www.skill-shift.com/

そこで取組んでいる方に、プレスリリースなるものを作って頂きましたので、ここの記載いたします。
株式会社二口製紐の挑戦『フタカチで廃棄されるものをふたたび価値のあるものへ』
<プロフィール>
株式会社二口製紐 代表取締役社長 二口卓
石川県かほく市で生まれ育ち、学校卒業後は商社に就職。4年間サラリーマンとして勤務した後、実家の株式会社二口製紐に転職。40歳で代表取締役社長となり、現在に至る。趣味は多く、お酒は口にせず炭酸やコーヒーなどを好んでいる。
【フタカチのストーリー】
− 「フタカチ」とは?

当社(二口製紐)は、伸縮性のあるゴム入細巾織物 、通称「 平ゴム 」とか「 ゴム紐 」と呼ばれている商品を製造・販売している会社です。商品の製造過程では、端材などの不要物が年間6〜7トン発生します。以前は、すべて廃棄物として処理していました。それら廃棄物を何かに使えないか、との思いからアームバンドやカバンなど小物類を作って「フタカチ」というブランドで製造・販売をしています。
「フタカチ」とはフタクチ(二口製紐)とフカカチ(付加価値)の造語で、廃棄される廃材から「ふたたびカチあるものへ」という想いを込めています。


− 「フタカチ」が生まれたきっかけを教えてください

当社の商品は「見えない」部分に使われることが多いため、気づかれていないかもしれませんが、知らずに皆さん使用していると思います。例えば、学校体操着のズボンのウエストに入っているのが平ゴム・ゴム紐です。
商品の品質にこだわっているので厳しい自社規格を設けており、サイズが違ったり、曲がっていたりするものは、すべて廃棄していました。
ある時、異業種の工場見学に行く機会があって、その会社で毎月使う電気の使用量を換算して無駄を省く取り組みをされていました。それを見習って、当社でも廃棄していたものを分類し分析してみたのです。
ちょうどSDGsの取り組みについて考えていた時期と重なり、使えるゴムを再利用できないかと社内で検討したところから「まずは素材をつかって何か“ものづくり”をしてみよう」というアイデアが出てきました。

※株式会社二口製紐本社工場
− 異業種の工場見学がきっかけになっているんですね

そうなんです。そして、ここにもきっかけがあります。
当社は1962年の創業で、バブル期以前は積極的な営業活動はしていませんでした。しかし、時代の流れの中で海外の製品も入ってくるようになり、何かしなければと考える中でSNSに取り組むようになりました。はじめは何も分からなくて、とりあえずFacebookから。
Facebookで、知り合いの知り合いへとフォローがつながっていくと、おもしろい取り組みをしている人がたくさんいることが分かりました。異業種の方でもアポを取って会いに行くと、たくさん刺激を受けます。そういった中40歳で私が社長になり、これからを変えようと考え、自社規格の見直しや全社会議に取り組みました。

− すべてつながっていますね

そうですね。SNSも、異業種の方々との交流も、社内の見直しも、どれが欠けてもフタカチは生まれていませんね。


【フタカチの魅力】
− 「フタカチ」の特徴を教えてください

もともと当社で作っている商品は、アパレルで使われる部品が多く、洗濯されるものなので「洗えてかつ伸びる」が特徴ですね。
だから、人によってはパンパンにモノを入れると恥ずかしいという方もいらっしゃるかもしれませんが、バッグとしては伸びるので大きなものも入りますよ。


− 「フタカチ」でオススメの商品はありますか?

一番のオススメは、「ちょい持ちカバン」です。他社さんとのコラボ商品でかほく市ブランド認証品に「FITTOバック」というバックがあり、それをヒントに当社の社員が作ってくれて、バリエーション結構増えてきています。
それ以外に、レッスンバッグにも注目してもらいたいです。生地が白地なので、絵を描いてオリジナルのバッグとして使えます。昨年は、かほく市内の保育園で、園長先生や担任の先生からのリクエストでワークショップを実施しました。白い生地をキャンパスに見立てて、年長さんたちが思い思いの絵を描いてくれました。園児が外に遊びに行く際に使ってくれるそうです。そういった子どもの施設や遊びの場などでのワークショップも増えていくと嬉しいです。

− 「フタカチ」は、今後どのようにしていきたいですか?

今のところは、まだ知名度がそんなにないのが現状です。
展示会に持っていくと、メーカーの方からは「素材としておもしろい」と言ってもらえます。デザイン性の改善も今後必要だと思っていますが、まずはこの素材を活かしてやっていきたいと思っています。


− 他にもやってみたいことはありますか?

将来的に長い目で見ると、農業系は面白いかなと思っています。
「食」は、人間が生きる上で一番重要です。だけど、今は自給率が低い。今後のことを考えると、やはり日本で作っていくことが必要ではないかと思います。
今はまだ飽食で結構フードロスがあったり、農業で廃棄されるものもあったりします。「フタカチ」もそうですが、廃棄される農作物の、2次加工、3次加工もおもしろいのではないかと考えています。かほくは果物の産地なので、そこにも再利用できるものがあるのではないでしょうか。

もっと近いところでは、世界レベルでSDGsの取り組みが重要なので、どこかの企業とSDGsに絡めたコラボもやっていきたいです。アパレル系ではないまったくの異業種の企業と、それぞれの付加価値を上げていけたら最高ですね。


−ありがとうございました
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