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2019.05.17
製織編−2〜平ゴム〜
本日も先日から引き続き、過去ブログの再投稿です。
<報告>
このブログをスマホで見た場合、かなり見づらかったので、直していただきました。
では、スタートです!
<2014年09月25日>
織ゴムやテープになるまでの道のり 〜 製織編 Part4 〜
さて、本日は「 部品たち 」です。
なかなかこういった「 部品たち 」を知ることがないと思います。ほんの一部ですが簡単に。
まずは「筬(オサ)」です。
これは製品の「巾(サイズ)」を決定し、「タテ密度」を安定させるためのものです。
この設定を「間違える」と希望通りの商品にはなりません。
<平ゴムの場合>
仮に、平ゴムが「30mm巾」の場合、筬巾は「32mm巾」を選択する
織機から出てくる平ゴムが「31mm巾」ぐらいになるようにする
この平ゴムを「熱セット加工」すると「30mm巾」の平ゴムとなって仕上がってくる
なお、筬(オサ)は、素材(糸やゴム)や、素材の太さ、生産する商品などによって、全て違います。
「筬目(おさめ)※1」も同様に違います。
例えば「30mm巾用の筬」での場合も15目、25目、36目など色々存在します。
※1 筬目とは、写真でわかるように「くし状」になっている部分
この「筬目」に対して、素材(糸やゴム)は必ずしも「1目」に対して「1本」ずつではありません。
例えば「25目の筬目」に対して、「糸が50本」「ゴムが25本」の場合は、
「1目」に「糸2本+ゴム1本」と入れていきます。
また、「平ゴム」を生産する場合は「ピアノ線」と呼ばれている「金属線」を「筬」の両サイドに入れることが多いです。
「ピアノ線」を入れる理由としては、「巾を安定」させるためです。
※テープの場合、当社では「ピアノ線」は、入れません。
但し「ピアノ線」を入れることにより「筬羽(おさば)」が摩擦により減ります。
「筬羽」が減ると商品に安定性がなくなるので、「替羽(かえば)」ハの取替を行います。
また、筬は「何ミリ、何目」と発注することが多く、「広幅織物用の筬」を「カット」して使用することもありますが、当社ではまだまだ少ないです。
理由は、当地区には何軒もの「専用の筬屋さん」が存在していたからです。
しかし「高齢による廃業」で当地区には現存しておらず、現在は「ゴム入組合」経由で他所に発注しております。
筬は、非常に「大切」なもの一つです。